「シルバーバーチの霊訓を子供たちにわかりやすく伝えるには」と考えて書いてみました。
○シルバーバーチの霊訓とは
シルバーバーチの霊訓とは端的に言うと、霊的な観点から「人の役に立つ」ことの大切さを説く教えです。
○人間とは
人間の本質は霊であり、肉体は影にすぎません。霊が主体で、肉体は霊の住む家です。
肉体はあくまで家であって本体ではありません。
人間は霊の世界(霊界)からやってきて、この世界(地上世界)で人生を過ごした後に、
また霊の世界へ帰っていきます。
地上の人生は霊として永遠に生きていく上での、
短いけれども大事な人生の一ページです。
地上の人生をいかに生きたかということが、
霊界に戻ってからのあなたの生きる場所(境涯)に影響します。
より人の役に立って生きた人、つまり霊的に見て正しい人生を生きた人は、
霊界で同じような人生を生きた人のいる高い境涯で暮らすことができます。
一方で、人生で人の役に立つことをせず、自己中心的生き方ばかりをした人は、
霊界で同じような利己的な人が集まる低い境涯で暮らすことになります。
地上人生をいかに生きたかということが霊界での暮らしを決めるのです。
もちろん、霊界でも成長して高い境涯に移動することはできますが、
地上の方が人の役に立つことを学ぶのには適しています。
それは霊界では波動の法則で同じような魂のレベルの人としか日常で出会わないからだと思います。
あなたが地上に生まれてきたのは、
地上でしか学べない貴重な教訓を学ぶためです。
その教訓を学ぶためには、困難にも出会うでしょう。
悲しみも苦しみも味わうでしょう。
けれども、苦難の中でこそ魂は磨かれます。なので、苦難を恐れることはありません。
自分の中にある霊の宝を取り出すためには、
そのような試練が必要だから、生まれる前に自分でそれらを経験することをあらかじめ決めてきたのです。
そのような苦難に出会ってくじけそうになったときには、
今話している「シルバーバーチの霊訓」を思い出してください。
必ずあなたの力になるはずです。
○人の役に立つとは
それでは、シルバーバーチの霊訓の一つの大きなテーマである「人の役に立つ」とは
どうすることでしょうか?
それは、自分よりも弱い人、自分よりも不幸な人の役に立つということです。
弱い人を助けてあげ、不幸な人を慰めてあげることです。
自分よりも持ってない人には分けてあげることです。
強い人とは弱い人を助けてあげられる人ということです。
そういう人に守護霊さんは微笑み、神様も微笑んでくれるでしょう。
守護霊さんとは私たち一人一人の肉体に魂が宿ったときから死ぬまでずっと見守っていてくれる存在です。
神様とはこの宇宙を創造し、星々を創造し、地球を創造し、霊界も創造された方です。
この宇宙には重力の法則や原因と結果の法則など様々な法則がありますが、それらを全て創造された方が神様です。
私たちの本体である霊も神様と本質的に同じものです。
神様を大霊(たいれい・だいれい)とも言い、私たちを神様の分霊(ぶんれい・わけみたま)とも言います。
大きな霊が神様で、私たちは小さな霊なのです。
本質的に神様と同じ存在なのです。
その霊の力を使えば、地上で生じるどんな困難にも打ち克つことが出来ます。
その力を使って、たった一人でいいから助けてあげることが出来たら、
あなたの地上生活は意味があったことになります。
たった一人の人間またはたった一匹の動物の役に立つこと、
それが出来たらあなたは地上に生まれてきた目的を果たせるのです。
○殺してはいけない
動物を殺すことはいけないことです。
動物実験をすることもいけないことです。
殺害の観念が伴う食事はとらないようにしないといけません。
動物にも動物の魂があるのです。
それは人間の魂とは違いますが、動物も動物なりに痛みや苦しみを感じます。
そのような存在を殺して食べることはいけないことです。
人間は人だけでなく動物を愛することもできます。
動物に愛を与えることで動物も進化していくのです。
ちょうど神が人に愛を与えて、人が進歩向上していくように、
人も動物に愛を与えて、動物も進歩向上していくことが出来るのです。
○神の摂理
先にも少し話しましたが、神様はこの宇宙を創造された方です。
大銀河、恒星、惑星、衛星などの星々、霊界や幽界(霊界の下層)などの見えない世界も創造されました。
星々に暮らす生物を創造されたのも神様です。
これらのものは決して偶然誕生したものではありません。
この世界に偶然というものはないのです。
この宇宙には様々な法則があります。
重力の法則、電気や磁気の法則、波動の法則、原因と結果の法則、輪廻転生の法則
それらの法則を創造されたのも神様です。
神様はそれらの法則を通じて、宇宙をつつがなく運行しています。
神様は法則を通じて私たちと関わり合っているのです。
その法則のことを少し難しい言葉で摂理(せつり)と言います。
摂理に沿った行動をとれば、幸せがもたらされます。
摂理に反した生き方をすれば、不幸が訪れます。
何が摂理に沿った行動であるかは、良心が教えてくれます。
良心とは自分の中にある善良な心のことです。
この良心は自分がすることに対して、善いことなのか悪いことなのかを瞬時に判断して教えてくれます。
善悪を指し示すコンパスのようなものです。
その心の声に耳を傾けていれば、摂理に沿った行動をとることが出来ます。
私たちの日常で摂理に沿った行動とは、親切や思いやりを大切にして行動するということです。
親切や思いやりの種を蒔けば、原因と結果の法則から良いこと・幸せが自分に返ってきます。
反対に、いじわるや利己的な行動をしたら、悪いこと・不幸が自分に返ってきます。
そのようにして摂理(この場合、原因と結果の法則)は働きます。
○理性の大切さ
今まで説明してきたことに対して、理性を使って自分の頭で理解し判断することが大切です。
理性が反発することは誰が言っていることであっても受け入れてはいけません。
理性は神様があなたに与えてくれた大切な能力です。
その力を使って、自分で考えられるようになることが重要です。
「シルバーバーチの霊訓」はあなたの人生で必ず力になります。
道に迷ったとき、困難に出会ったときには必ず思い出してください。
そして、この霊訓を知ったら、周りの人に教えてあげることが大切です。
このような教えを知ることは自分の満足のためでしょうか、自分だけが助かればいいのでしょうか。いいえ、違います。
この教えは最終的にはすべての人が知って実践するべき基本的霊的真理(知識)です。
今日はシルバーバーチの霊訓について大まかな内容をお話ししました。
説明しきれていないところもたくさんあります。
なので、もっと詳しく知りたい方は「シルバーバーチの霊訓」をぜひ読んでみてください。
もっといろいろなことが分かるでしょう。
あなたの人生がたくさんの良き霊とともにありますように。